ジョーカーのカリスマ性が怖すぎるダークナイト

すごいすごいと聞いて観に行ってみたんだけど、
その期待も裏切ってくれるすごい出来だった。

前作のバットマンビギンズではイマイチな所も結構あったんだけど、
今回はずっと目を離せなかった。

シリアスシーンのところどころに入るコメディタッチな所や、
「いやいやいやコレは有り得ないだろう!笑」って笑ってしまうくらいのカッコよさが、
映画のエンターテイメント性を高めてくれてる要素になってる。
ジョーカーの病院シーンは思わずかわいいと思ってしまったくらい。
格好といい、動きといい、ちょっと抜けてる所が堪らなく良かった。

見所がたくさんあって2時間30分飽きなかった。
ジョーカーの登場シーン。
バットマンの葛藤。
新兵器の数々(特にバットポッドが出てくるシーンは面白かっこいい!)。
人が悪に染まっていく過程。
それぞれのシーンを盛り上げる音楽。
ラストのかっこよさ。ゴードンの息子の言葉で救いがある。

でも、やっぱり一番はジョーカーの存在だった。
ジョーカーがホントに素晴らしい。
カリスマ性とシンボル性に圧倒される。
まずは登場シーンのインパクト。
気味の悪さとルール無視な恐怖をすぐに理解させてくれる。
そして出てくるシーンごとの声のトーンと表情の素晴らしさ。
そのカリスマ性にすっかり魅了された。
ヒース・レジャーの死によってもうこのジョーカーが観れないと思うと、
ただただ残念。
☆5。

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『デス・プルーフ』観て胃が痛くなったけど、最後はすっきり

やっぱり映画はストーリー知らない状態から観るのが面白いね。

今回の映画を観てつくづく思った。


ご機嫌な展開で始まったのに、何だか段々に嫌な雰囲気がところどころ入ってくる。

女性3人のよくありそうなやり取りばかりなんだけど、

それなのに途中途中で気持ち悪くなるようなBGMや映像が挟まれる。

よくあるホラーやサスペンスの展開で「あれ?これ怖くなるの?」って気持ちにさせられる。

それでも笑いがところどころ入って落ち着いた感じになり、

お色気が入って「あぁ、特に何も起こらないんだよね?」ってちょっと願いに似た感じが起こる。

多分、女性のやり取りが多かったのもあって感情移入しちゃったんだろうな。

「この人は死んで欲しくないなぁ」って。


気味の悪さが続いた前半と違って、後半になると「嫌だなぁ」って気持ちがずっと続いた。

どうなるかが予測できてしまうだけに「いつ事件が起こるんだろう」って緊張感のせいか、途中で胃が痛くなってることに気づいた。

後半にそれだけ緊張したのは、前半の死への印象付けがよくできてたからだろうなって思う。

繰り返しの映像とか女性の表情とか必要以上の表現とか、そういうのが良くできてる。


でも、最後は大笑いして終わったんだよね笑

「THE END」の瞬間、すげー笑った。

カーチェイスからワクワク感に変わるんだよね。

あとでパンフレット見て知ったけど、スタントも本人でワイヤー消してるだけだとか。

あのドキドキ感からワクワク感へ変わる展開はとても良いな。

で、最後のアクションシーン。

「うぉー!」って立ち上がって両手挙げたくなるくらいのすっきり感。

これは楽しかったな。☆5。

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『レミーのおいしいレストラン』は絵本にするべき

レミーのおいしいレストラン

これはホント面白かった。

同時上映の短編『LIFTED』の段階で大笑い。

劇場もその時点ですっかりペースにのまれた感じだった。


予告編でレミーが料理してるからそこから成功するんだろうなぁって所までは予測つく。

だけど、そんなことが面白さのほんの少しでしかないことが観終わってわかった。

ホントにPIXARすごい。

起承転結が良くできてて、いろんな伝えたいことも入ってて観てて楽しめた。

絵本にピッタシだなって思ったくらい。

キャラ設定がわかりやすいし、成功するまでの共同作業も楽しい。

そしてはじめから最後まで出てくる「誰でも名シェフ」の名言。


CGアニメだからいいんだろうなー。

多分アニメだと嘘っぽくなり過ぎるし、かと言って実写だと『フリーキー・フライデー』みたいになるし。
#『フリーキー・フライデー』はアレはアレで面白いけど。

CGだと大惨事でも何だか笑いの要素になる。

その連鎖がとても楽しい。


映画館で観るべきだ。☆5。

『レミーのおいしいレストラン』っていう邦題はわかりやすくていいけど、

最後のところを考えると『RATATOUILLE』ってままの題名も良かったかも。

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魅力的過ぎる『カポーティ』

普段どんでん返しとか、良くあるコメディとかそういう映画を観てると、

このカポーティのような真っ直ぐな映画を観た時の衝撃が大きい。



すごい映画だった。

一人の人物を中心にこれだけ淡々と描いてるのに、

カポーティの存在感がでかすぎる。

こんな人がホントにいたなんて信じられない。

見てて病気としか思えなかった。



『ティファニーで朝食を』は有名だから知ってるけど、

それ以外のカポーティの作品なんて知らなかった。

だけど、この映画を観て『冷血』を読んでみたくなった。

こういう人を才能がある人と言うんだろうな。

『冷血』がノンフィクションという新しいジャンルを作り出し、

大きな反響を呼ぶ。

ただ、その代償までは才能あるカポーティでもわからなかったという皮肉。

映画を観てるとそれが伝わってくる。


裕福な家族4人が2人の青年に殺される事件を書いた『冷血』。

その作品を書くためにカポーティは犯人2人と接する。

特に、その内の一人に自分を重ね、悩んでいく様が映画の中でとても細かく表現されている。

カポーティは作品を仕上げる欲のために嘘をついたりもするわけだけど、

反面、犯人との距離に悩み、自分の行動に悩み、壊れていく。

もう病気にしか見えなかった。

本当にすごい。

これを作ったスタッフも。演じた俳優たちも。

特に、カポーティを演じたフィリップ・シーモア・ホフマンの存在感。

これがなかったら魅力的なカポーティにならなかったんだろうと思った。

そしてその壊れていく様を表現する一つ一つの写真のような映像と、

突き刺さるような音楽。

淡々と描いてるのにここまで感じさせるのはすごい。



パンフレットを買って読んだところ、原作はカポーティに13年もの取材をして作り上げた伝記。

その作者はカポーティととても仲良くなり、犯人の手紙もカポーティからもらったらしい。

そして、この手紙を唯一見せたのが今回の映画の脚本家なのだとか。

そのため、映画の中で出てくる手紙の文などはほぼ本物と同じらしい。

こういう細かい部分のこだわりが映画にここまで魅力を与えたんだろうと思う。

伝記を書いた作者は「2時間だけカポーティがかなり近くまで来た」と表現しているのが印象的。

「あぁ、大げさではなく本当にこういう人だったんだ…」ってただ感心してしまった。



おしゃべりで自慢ばかりして、「空気読めないな」って人なのに周りに人が集まって。

本当に才能がある人だったんだなと思った。

その才能が原因で本を書き上げてしまい、結局壊れるわけだけど。

今ではノンフィクションなんて当たり前のように出てるけど、

こうやって自分を削ってまで書いた作品があったから、今では大衆化されたんだろうな。

この映画をみると、「自分には才能がなくて良かった」と思えてしまう。

それほど力を持った映画だった。

☆5。

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ジグソウのキャラが良すぎる『SAW3』

やっぱり好きだわぁ。

何かいきなりグロシーンでテンション下がり、

「あれ?何でこの映画みたいと思ってたんだっけ…」

って思いながら観てた。

「グロシーンは苦手じゃないけど、わざわざそれを観たさに映画観るわけないよな??」

とか、ずっと疑問に思いながらストーリーを追っていったんだけど、

最後になって、

「あぁ!そうだ!これこれ。この感じを味わいたくてSAW観てたんだよ」

と、いつもの感じを思い出して納得。


ジグソウのキャラがとても魅力的なんだよね。

『SAW2』で世代交代かと思いきや、やっぱりジグソウが健在で。

「何でこの人たちを選んだの?」って細かい疑問が起こるようなストーリーだけど、

人生なんてそうやって適当に選択されてるもんだからまぁ良いよね。

そこは、

「何でよりによって自分がこんな目に」

って思ってる被害者たちと同じことだし。

あと、「なんでそうやって行動しちゃうかなぁ」って思うところも多々あるんだけど、

「テンパってたらそういう行動するだろうなぁ」とも思う。

その辺がうまくできてると思う。

こっちが「有り得ないだろう」と思う映画はよくあるけど、

「まぁ、でもそういうものか」って思えるような設定を前提にもってきてるから「まぁいいか」と思えてしまう。

他のところに目線を向けたくなるわけです。


1で単純にパニックもので、何だか犯人と被害者の家族のシーンがイマイチだなと思い、

2で痛々しいシーンが満載で、しかも被害者増えすぎて「この痛々しいシーン見せたいだけじゃないの?」とか思い、

でも、やっぱりジグソウのキャラで帳消し。

ジグソウの考え方を上手く隠すための演出だなぁと思える。

2に比べて今回は痛々しいシーンがあんまりなく、

ジグソウのセリフを結構追っていけるんだけど、

それでも上手く本意が隠されてて真実には辿り着けず。

「こうなるんだろうなぁ」と何となく予測できても、

それは、

「こういう映画だからこうなるだろう」

みたいな安直な考えで、ジグソウの考えには辿り着かない気がする。

「人は変わらない」ってのをテーマにしてるみたいだけど、

まさにそうですね。

このことを言うために3を作り、伏線代わりに1と2を作ったって思っても良いくらい。

『CUBE』シリーズのダメダメさに比べたら『SAW』シリーズの一つ一つの出来は素晴らしいと思う。

どれも違う驚きがあって、そしてジグソウのキャラが素晴らしい。


4を作れるように伏線はばら撒いてたけど、どうするのかな。

期待の意味も込めて☆5。

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『SAW2』で補完される『SAW』

saw2ずっと観よう観ようと思ってて機会を逃してて、

気付いたら終わりそうになってたんで急いで観てきました『SAW2』。

前作観た時もすげぇ面白いと思ったのに、今回は更にでした。

最後スタンディングオベーションしそうだったもんね。

周りに人が居る映画館なのに(笑)

前回のはね、荒を探せば色々あるんですよ。

刑事の行動とか、家族の行動とか、テンポとか。

それでも☆5なのは一旦「こいつが犯人ぢゃね?」って思ったのを見事に忘れさせ、更に裏切ってくれたので。

エンターテイメント性が強いなぁと。



で、今回。

今回の話が良かった所は、前作を見事に補完してくれた所。

続編でこんだけ綺麗にまとめてるのをあんまり観たことなかったので良くできてるなぁって。

一応先を読むんだけど、見事にそれを裏切ってくれた。

大抵続編って、「前作よりも凝ろう」って感じになって逆に失敗するんだけど、

そういうのはなかったですね。

続編として楽しめて、かつ違う話としても楽しめる。

そして『SAW』の隙間を埋めてくれてる。(これはちょっと後出しジャンケンみたいだけど)

時間軸の作り方も上手いなぁと。

見事にやられてしまいました。

確かに「その間の殺人とかその前の殺人とかの話は関係なしかよ」みたいな突っ込みはあるかもだけど、

それは「映画だから」と考えないことにしました。

あとね、恐怖植えつけるのが上手い感じがするんだよね。

元々怖いの苦手な性格のせいかもだけど、「観ていたくない」っていう意識がずっとまとわりつき、

「この人はいつ死ぬんだろう?」ってそればかり考えてしまいました。

音楽のせいもあるのかな?

その辺は『CUBE』と同じ感じ。

カメラワークも嫌な雰囲気を煽るしね。



本当に良かった。☆5。

伏線と上手く行き過ぎなのにイラっとこない所が好きだ。

『SAW3』も楽しみなんだけど、プロデューサーが亡くなったという話を知ってビックリしました。

ご冥福をお祈りします。

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朝から『SAW』を観てみた。

☆5。

最高のエンターテイメント。

ナゾの多さに始まって、

過去の話の挿入の仕方、ピンポイントで流れる音楽、人間の恐怖の描き方。

どれをとっても素晴らしい。

途中で「ルールが違うだろ?」と思ってしまったけども、

最後まで見ればやっぱりそんなことはなく。

見終わった後に思わず「すげぇ…」って独り言が出たくらい。

できれば映画館の大音量でラスト部分を観たかった。

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