『波の上の魔術師』はドラマの方が好きかな
ふとフジテレビでやってたドラマ『ビッグマネー』を思い出し、
「そういえば原作読んでないな」と思って読んでみることにした。
『石田衣良』の小説初めて読んだけど、主人公が読者に語りかける感じなのね。
それともこの作品だけなのかな?
登場人物はほとんどナシで、ただただ主人公の成長を見ていく感じ。
短い話の割には主人公の変わり具合が結構大きくてそれだけ見ても面白い。
株やってない人でも楽しめるように書いてあるんだよね。
数字さえ読めばいいし、ストーリーは単純な悪の成敗だし。
でも、それをやるための仕掛けの多さが楽しい。
時代背景も描かれていて現実的な部分が含まれているからリアリティがあるし。
そういう部分に引き込まれるからストーリーが単純で良いんだろうな。
ただ、話全体を考えるとドラマの方が好き。
長瀬の熱演と、色んな脇役の細かい演技がとても良かった。
特に銀行員役の原田泰造も嫌な役が似合っていてはまり役だなと。
映像化される分、落胆や盛り上がりなどが絵ではっきり見えるのが良いんだろうな。
原作よりも盛り上げる要素が多く入れてあるので、
最後の「ドカン!」って感じが良く出てる。
原作はあくまでサラッと静かに終わってしまうって感じ。
「あれだけのことをやったけど、この一瞬で終わるんだ」っていう見せ方。
活字で書いてある分、ホントにそれが良く出てる。
まぁ、ベタに盛り上がってワクワクドキドキが好きな僕としてはドラマがまた観たくなりましたということです。
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