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『幻夜』が『白夜行』の続編かどうか

Product image for ASIN: 4087746682白夜行』の続編とかいう話を聞いたので早速読んでみた。

うーん、どうだろう。話は面白かった。最後裏切られたし。

前回同様、周りの人からの視点で話が進んでいき、

だんだんに話の全体が見えてくるところなどは読んでいて気持ちが良い。

(他の作品を読んでないけど、もしかしたら全部こういう書き方なのかな?)

ただ、今回は雅也の感情がやけに表に出てきてしまい、何だか辛くなった。

面白いんだけども、雅也が前面に出すぎかなと。

前回は、そこら辺に散らばってる無機質なストーリーが一つの塊になるような印象を受けた。

それぞれの脇役たちの話があり、それをまとめると亮司と雪穂の形が見えてくる。

そこが奇妙でもありゾクゾクするところでもあった。

でも今回は雅也の感情が他の脇役同様(と言うかそれ以上)に前面に出てくるので、

何だかゾクゾク感が半減してしまった。

亮司と雪穂の行動に予測がつかないのに対して、雅也の行動には予測がついてしまうという感じ。

まぁ、この話の主人公が美冬だけと考えると前回同様とも言えるけど。

(そう考えると今度は描写が少なすぎて物足りないとも言えるんだよね)

で、『白夜行』の続編かどうかという話だけど、

確かに続編として読むと話につながりがあって面白いかも。

作者もそういうことを言ってるみたいだし。

ただ、完璧に「続編だ」と思い込んで読むよりは「続編とも読めるな」くらいがちょうどいい。

『白夜行』できれいにまとまっていた話を覆すような感じもするし、

+αの情報源として捕らえるには不確定要素が多すぎる。

これを後付けとして『白夜行』を考えてしまうのはちょっと勿体ない。

とは言え、『白夜行』を読んだ人が『幻夜』を読んで全くの独立した話として捉えるのも難しそう。

やっぱり「続編かな」くらいがちょうど良いんじゃないかなぁと。

さて、次は『容疑者Xへの献身』を読もう。

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『多重人格探偵サイコ』11巻発売だけども

Product image for ASIN: 4047137871 なんかね、もう話全然覚えてないんですよ。

話が長すぎたのと、途中ダラけたので何かよくわからない。

しかも今までの巻が全部実家だし。

もう、1から読み返さないと意味わからないよ。

しかも大塚英志特有の中途半端に話を広げる感があるからますますわからないし。

確か、自分の作品を読み返さないって小説ロリータ℃のあとがきに書いてた気がする。

だから全部同じベクトルに進んで行くんだろうなって気もする。

ま、仕方ないから1から読み直しますか。

せっかく種明かしが始まってきたことだし。

(でも、昔にも種明かしがあってそれで終わりに行くかと思ったら話が広がったんだよな。。。)

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『ウェブ進化論』読んで仕事へのモチベーションがあがった

Product image for ASIN: 4480062858サクっと読めてテンションがあがった。

梅田望夫さんのブログを読んでたのでその流れで読んだわけだけど、

読んで良かったなと確かに思える。

「ウェブ進化論」とグーグルでも話が出てる通りgoogleという会社についてうまくまとめてくれてる。

読んでるだけで「googleという会社のシステムが自分の会社でできないだろうか?」と考えてしまう。

うちの会社は同じ業界だけども、会社の内部での情報共有なんてほぼないに等しいし、

競争すべき相手は他の会社なのに、実際に負かそうとしてるのは他の部署だったりする。

似たようなことを他の部署がやっていても中身について共有しないためそれがプラスにはたらくことがない。

それが仇になってリリースが遅れて他社に遅れをとることが多々あるのではないかなと感じる。



他部署の子に本を薦めたところ、その子の先輩が

「当たり前のことが書いてあって、一般の人が読むには良いけどウチらが読むものではないよ」

と言われたらしい。

でも、それは違う気がする。

昔、コンピュータ博物館で考えた「できない」と「今はできない」の違いを読んだときにgoogleの凄さがピンと来なかったが、

この本を読んでその凄さを実感できた。というか、結びつけることができた。(記事読んでわかんなかった僕も僕だけど)

「チープ革命」「オープンソース」の恩恵ってうちの会社ではほぼ皆無なことで、

どちらかと言うと「金をかければ良い」みたいなところがある。

端的に言うと技術者がいない。

と言うよりも技術者の技術がそのひと個人のものだけになってるから、

何やるにしてもみんな一からスタートになって技術の盛り上がり(そういう方法があるならこうしようみたいな)がない。

つまり、

「マシンが安くなったからガンガンマシンを買う。」

「コスト削減のためにもオープンソースを使う。」

みたいな流れしかなくて、実際にその中身をいじる技術を持ってる人が少数だったり協力会社さんだったり。

それを回避しようと技術者を雇う流れになっているようだけど、

結局情報共有がされないから物事の本質が変わらない気がする。

そういう問題も含めgoogleの凄さを感じることができる本だと思う。



ってことで、うちみたいな会社の人こそがこの本を読むべきなんだと思う。

特に上のような人たちが。

「どうやって情報共有をして全体が一丸になるか」

ってのを本気で考えないと問題が解決しないのではないかなってのをこの本を読んで思った。



終盤移行は流して読んだけども、第二章のグーグルを読んでる間は仕事のモチベーションが上がった。

もしかしたら良いことばかり書いてあって実際のグーグルは違うのかもしれないけども、

そこをどうこう言う以上に学ぶ点が大いにあると思う。

とりあえず自分の先輩にはその感動を伝え、これからの仕事に生かしていこうと思った。

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時間と人の大切さ

本日いとこ(と言ってもだいぶ上のおじさんだけども)のお通夜に行って来た。

あんまり行かない親戚の家で小さい頃と4,5年前くらいしか記憶にないのだけども、

顔見れば何となく記憶もよみがえると言うもので。

ただ、子供が3人もいることは全く知らず、今日通夜の席に行って何だか変な気持ちになった。

たぶんそんなに歳ではないから、普通ならまだまだ当たり前のように生きているはず。

そう考えると、

「残された家族はこれからどうやって生活していくんだろう」

っていうのが通夜の間ずっと頭に浮かんでしまった。

案外自分も突然死んでしまうんじゃないかなってことも考えた。

で、子供たちはまだ中学生とか小学生で、そうするとその友達とかも通夜に来てて、

何だかお焼香の年齢層の幅にとても驚いた。

今までじいちゃんとかばあちゃんの葬式しか記憶にない僕にとっては、

何とも言えない奇妙な感覚だった。

何と言うか、つい昨日まで僕が居た空間とは別の空間に居る感じを受けた。

あんまり会わない親戚だから、

やっぱりその親戚の先にも人付き合いがあって、

僕はその親戚を何となく知ってるけど、

その先の人たちとは普段接点がないわけで。

そう考えると、

単純にすれ違う人や、

ふと電車で目につく人たちが、

もしかしたら何かしらの知り合いの可能性もあるんだなぁ

ってそんなこと考えた。

ちょうど「6次の隔たり」(6人介せば全ての人とつながる)って言葉が、

通夜の前に読んでた本に出てきたせいで、

何かそんなことが色々頭の中ぐるぐるしてしまったわけです。

もっと出会いを大切に考えないといけないですね。

そしてもっと時間を大切に考えないといけないですね。

「そりゃわかってるよ」って思ってることなんだけども、

こういうことがあった時に、実感として心の中に入ってくる。



知らず知らずのうちに色んな人とつながっていて、

でもそのつながりを知らないから赤の他人のことを気にすることはなく、

そして、自分が出会ってつながりがある人たちに対しても、

この先の時間があると思い込んでるから当たり前のように接する。



「結局普段は人とのつながりを大切にすることはないんだなぁ」と改めて思い、

昔の知り合いとかについ連絡をとってしまいました。

何だか色々頭がぐるぐるの一日でした。

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『白夜行』読んでみた。

Product image for ASIN: 4087474399 ミーハーな感じで読んでみた。

初めは何の興味もなく、ドラマも全く見るつもりはなかったんだけども、

ちょうどその時家に居たことと、他に見るものがなかったってことで見た。

とは言え、初回の5分間見てて、「ドラマ見る前に原作読んだ方が良い」ってことを知ったので、

早々にドラマを見るのをやめて購入。

で、今さっき読み終わったと。

結構すぐに読めた。

一回読み出すと、一気にページが進む。

本読むの苦手だけど読みやすかった。

ちょうど話の区切りがいいのよね。

いろんな視点から書かれてるから飽きないし。



で、感想なんですが、

原作読んだ人がドラマに文句言うのもわかるな(原作付きドラマは大抵文句言われるけど)。

初めの5分ちょっととその後少し見ただけだけど、それさえも悔やまれてしまう。

明らかに言えることは、「ドラマ→原作」の順番で入ると原作の面白さが半減してしまうこと。

半減って言うか、ごっそりなくなる。もうドラマに八つ当たりしたくなる感じ。

ネタバレしてる状態で原作を読むから半減するのではなく、

そのネタが出る順番がドラマと違うから頭の中で情報を補完してしまうのが辛い。



多分、「原作→ドラマ」で見ると、

ドラマをまた違う意味で見ることができるので面白いのではないかなと。

それぞれの心情がどういう状態だったか、空白の時間はどうなっていたか、

そういうのが映像化されてるって印象で。

しかも、原作とドラマは作りが違うから、

ドラマを否定したい人は原作とは違う作品だと思い込みやすいし。

そういう目で見ると案外ドラマも面白く見れそうな気もするし。



でも、ドラマ見てから原作読んでも十分に楽しめる要素がある。

第三者の視点から描かれるそれぞれの日常が繋がっていく感じはとても気分が良い。

それがほんの些細なことだったりすると尚更だ。

伏線好きな僕としてはとても好み。

そして淡々と書かれているのが逆に気分を煽る。

読み直してもきっと面白いだろう。



さ、読み終わったということでドラマの方も見てみよう。

あっちはあっちで面白いだろうし。



ただ、桐原亮司のイメージは明らかに違う感じがするな。

冷淡なオーラを出してくれないと。

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